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880 :優しい名無しさん:2007/10/04(木) 13:33:49 ID:iy3kl9k4
十年ぶりの同窓会ともなると、男の中には銀行、外資系証券会社、普通の会社に
勤めていても昇進早くて管理職になってる連中もいる。女は結婚してるやつも
多いが、皆久々に集まってあわよくばセックスまで持ち込もうと思っている
雰囲気が男女ともに伝わってくる。
話が盛り上がってるところに誰かの携帯が鳴った。はたまたしばらくして誰
かの携帯も鳴る。外で話せばいいのに、わざわざ「仕事ができる男」をみせ
びらかしたいのかその場で通話に出る。みんな携帯に向かって専門用語を
連発して、女たちの気を引こうとしてるのか。
俺はビール瓶を持ち上げたその時、「おぅ、誰だろ」とわざとらしく
ポケットの携帯に手を伸ばす(当然誰からも掛かってきてない)。
『はい。うん、うん、えっ、マジかよ?』と大声を出すと
女たちの視線が集まる。気持ちいぃっーーー!俺は調子に乗って
『レート無視して買いだよ、買い。7,550なんだろいま?』 というと
「高木君ってトレーダなんだっけ?」とささやく声が聴こえる。
『ロンドンはどうなってんの?お前それぐらい確認しとけよ!』
「外資系なのかしら、かっこいいね」 難しい顔をしながらも俺はもう有頂天だ。
男たちの嫉妬に似た視線も快感だったりする
『じゃ、80のBBTで。それからQUEはバランシングしといて』
その瞬間、俺の携帯の着信音が俺の鼓膜を突き破った。
「えっ?」「えっ?」 ザワザワと一瞬に凍りつく居酒屋。
母ちゃん、だから終電までには帰るって言ったべ!